山里の湯(家族湯)

国道210号豊後中村から県道40号にハンドルを切り九酔渓と格闘する。夢大吊橋入口をやり過ごしガソリンスタンドを通り過ぎたあたりから細い道を右へ折れると目的地だ。受付棟には庇が設けられていた。家族湯をお願いする。




家族湯は1室のみである。すぐさま案内していただいた。受付棟の奥に男女の浴舎があり、家族湯はその裏手にひっそりと設けられている。扉を開けると脱衣所で1坪ほどの空間だ。簡易な棚にプラ籠が二つ。扇風機とドライヤーが備わる。

開け放たれている浴室への扉の先には1坪ほどの浴室があった。炭酸ガスが発生しているので窓は開けておくようにとアドバイスをいただいた。窓際に配置された浴槽は一面茶褐色だ。



満たされる湯はパイプを伝い、湯面下から泡をたてながら注がれている。味をみることはできなかった。身を沈めると肌はすぐさま泡に包まれる。炭酸泉特有の現象だ。温い湯温だが心地よく体が温まる。臭いはない。洗い場の蛇口からは白湯が出てくる。温泉は引かれていないようだ。




注がれている湯はもったいないと思うほどの量だ。浴槽に切られた窪みから絶えず湯が溢れ去っていく。洗い場の床も茶褐色で、温泉成分の力を感じる。湯そのものに色は認められない。空気に触れることによって含まれる鉄分がこうした色合いを見せているのかもしれない。張り紙には湯上りに肌に残った湯分をしっかりふきとるようにとある。



窓からは畑が見える。ありふれた田舎の風景だ。


山里の湯 家族湯
玖珠郡九重町田野
0973(79)2516
泉質不明(炭酸泉)
泉温不明
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯
2000円/50分
9:00~18:00
大浴場:500円
素泊り:3800円(夏季)/4300円(冬季)
2017/7/23