天ヶ瀬温泉 天龍荘

玖珠川の右岸、共同湯益次郎湯の側に宿がある。黒い板を基調とした白文字の表示が立ち寄り湯も可能と案内する。
広い玄関ホールの右手にフロントがある。入浴をお願いし正面のエレベーターで浴場を目指す。




浴場は「ながやん湯」と「長寿湯」のふたつ。男女が時間で入れ替わる仕組みのようだ。この時は男がながやん湯だった。広く確保された脱衣所には藤の籠が並ぶ。扇風機が回り、洗面にはアメニティが揃う。



浴場は明るい。上を見ると、半透明の屋根材が面積の半分ほどを覆う。手前の壁に沿い洗い場、左奥にタイル貼りの浴槽、正面には長形の浴槽が配置されている。入って直ぐの右手には家庭用と思われる浴槽がある。どうやらかかり湯用と思われる。




主浴槽 は一度に20 人、あるいはそれ以上の人が利用できそうな規模だ。その湯を一人っきりで利用させていただいた。浴室に足を踏み入れた途端、硫黄臭に気が付く。岩で淵をくみ上げ、底にはタイルが貼られた主浴槽を満たす湯はほぼ透明で、白い湯の花が舞う。岩の壁には湯口が設けられ、湯の流れに沿い湯の花が見られる。身を沈める。肌を刺激するようなことはない。




奥にある浴槽はタイル貼りだ。温泉成分の付着で灰色に見える。紺色が元来の色みたいだ。浴槽を眺めているだけで硫黄泉の個性が伝わってくる。源泉温度が高いため加水されている。できるなら源泉の供給を絞った源泉のみの浴槽に身を沈めたい気持ちにさせる。



浴場の中央に飲泉場が設けられている。飲泉の許可を得ているようだ。ただし、70℃という高温のためくれぐれも注意が必要だ。


天ヶ瀬温泉 天龍荘
日田市天瀬町湯山1137
0973(57)2370 HP
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
72.3℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯
500円
11:00~21:00
2016/9/17