天ヶ瀬温泉 バラの湯(家族湯)

天ヶ瀬温泉街を迂回する国道210号沿いに施設はある。名称が書かれた案内が目を引くので迷うことはない。休憩棟の下に設置された駐車場に車を停め、坂道を下りていく。

浴舎の一角に受付があり、こちらで料金を支払う。「さくら」という部屋の札を渡された。受付があるのは大浴場の建物だ。家族湯はその軒先を通り向け突き当りを左折した先に建つ。



脱衣所には畳が敷かれたバンコが置かれ、脱衣籠が用意されている。壁には扇風機が備わる。アルミ製の引き戸を開けると浴室だ。



2坪に満たない空間には小ぶりの岩で組んだ四角い浴槽が左に、右向かいには洗い場が配置されている。胸高の窓を開けると木の枝が邪魔するも、草が繁茂する斜面とJR久大線が見える。

浴槽に手を差し入れてみると激熱でとても入れない。ひたすら加水する。10分ほど時間を費やした。湯口からは絶えず湯が注がれている。すくってみる。湯そのものに個性は感じない。臭いも、味も、肌感触も、至って素直な印象だ。天ケ瀬温泉では硫黄泉も見られるが、その気配さえない。



浴槽内部は深い褐色で、湯の色合いを確かめることは難しい。洗面器にとると無色であることが分かる。

浴槽の淵にはバラの花びらが籠に盛られている。浴槽に浮かべようかと思ったが、壁の注意書きには排水溝が詰まるので花を散らさぬようにとある。



浮かべるのは断念し、眺めるだけにした。


天ヶ瀬温泉 バラの湯(貸切湯)
日田市天瀬町赤岩27-5
0973(57)8061 HP
弱アルカリ性単純温泉
83℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
貸切湯3室・内湯
2000円/60分
大浴場:320円
9:00~21:00
休:第1・3火曜日
2016/6/19