真玉海門温泉

国東半島の北西部、豊後高田市中心部から車で10分ほど国道213号を走ると真玉という地域に達する。
スパーマーケットなどが並ぶエリアを過ぎ、橋を渡るとトンネルの手前に信号機が見える。左折し住宅が立ち並ぶ小道をしばらく進むと真新しい看板が待つ。



海門温泉は2015年7月1日改修され再出発した。民家のような玄関扉を開けると、広い廊下が迎える。左手に受付、右手には休憩室がある。廊下の突き当りが浴室入口だ。四畳間ほどの脱衣所には木製の棚、扇風機が並ぶ。行き届いた掃除に気づく。



すりガラスの引き戸を開けると浴室だ。正面窓に沿い浴槽、左右の壁に洗い場が配置されている。目を引き付けるのは湯の色だ。存在感のある茶色の湯が浴槽の淵をなめるように溢れている。湯口は窓の下のパイプで、透明の湯がとうとうと注がれている。




空気と触れた際、茶色を帯びるようだ。10㎝先も見えないほど色は深い。無臭だが湯口の湯を口に含むと強烈な塩味と鉱物味が舌を刺激する。肌に傷があると沁みる。温めの湯で、加温されず注がれているようだ。のんびり長湯できる絶妙な湯温だ。洗い場に供給されている湯は白湯で、温度調整ダイヤルとシャワーが備わる。




館内に料金改定の知らせが掲示されていた。4月1日から50円の値上げらしい。それでも350円だ。個性豊かな塩化物泉が掛け流しで楽しめることそのものが貴重だ。


真玉海門温泉
豊後高田市中真玉1778
0978(25)5305
ナトリウム・マグネシウム-塩化物泉
40.3℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯
300円(2016/4/1~350円)
平日:14:00~20:00
土日祝:11:00~20:00
休:第2・4木曜日
2016/3/26