深耶馬温泉館 もみじの湯

晩秋は紅葉を目指す人々の車で非常な混雑となる耶馬溪だが、若葉の季節はひっそりとしている。
奇岩の風景が揃う一見八景から県道28号を北へ少し進むと、川向こうに温泉施設が見える。県道27号の細い道を伝い進むと広い駐車場が待つ。




館内に入り靴を脱ぐ。チケットを自販機で購入し受付の方に渡す。浴場は階段を下りることになる。暖簾をくぐると脱衣所だ。10円ロッカーのほか藤の籠が並ぶ。洗面台にはドライヤが備わる。

浴場は右に洗い場、左に浴槽が配置され、正面戸外に屋根をもった露天風呂が座る。浴場内は湯気が抜けきらないでいる。内湯の湯口は黒い布で覆われている。湯面に少しだけ顔をのぞかせている。
湯は透明で際立つ臭いや特徴的な肌感触はない。浴槽内の切り石などは黒く変色しているように見える。湯成分が何らかの影響を与えているのかもしれない。




戸外に出ると、八角形の露天浴槽がある。屋根に守られているので雨の心配もない。湯口から注がれる湯は内湯と同様、記憶に残るような個性はない。露天の周辺は植栽され、植込みの間からは川の流れを覗くことができる。




湯口と対面する位置に溢れた湯は流れ込む。なんとも贅沢な湯のありようだ。この季節、やや熱めの湯で火照った体を冷ましながら湯を楽しむなら、露天は最適なのかもしれない。

この日、営業開始直後にお邪魔したが、浴場には10人を超える人々がいた。しかし、時間の経過とともに人は減り、正午前には2人の姿のみであった。
男湯女湯は日替わり制のようだ。


深耶馬温泉館 もみじの湯
中津市耶馬渓町大字深耶馬2941
0979(55)2770 HP
単純温泉
36.4℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天
510円
11:00~19:00
休:水曜日
2015/4/12